★自己が誰であるかにより、別々の世界を定義できる
今、父・母・子・祖父・祖母で構成される5人の家族がいたとする。
父の意識下の世界では、自己は自分(父)と、認識しているものと思われる。
同じように母・子・祖父・祖母の意識下の世界でも自己の認識があると思われる。
今それぞれの意識下の世界に名称をつけ、world1〜world5と呼ぶことにする。
world1は父親の視点から世界を観察している世界(その世界では自己は父親)
world2は母親の視点から世界を観察している世界(その世界では自己は母親)
world3は子供の視点から世界を観察している世界(その世界では自己は子供)
world4は祖父の視点から世界を観察している世界(その世界では自己は祖父)
world5は祖母の視点から世界を観察している世界(その世界では自己は祖母)
world1からworld5は、それぞれの世界において、世界を観察している視点が
誰であるかが異なる。これを判断基準とすれば、各世界を別世界として定義する
ことができる。
★定義された各世界における物理的諸条件は全く同じである
world1からworld5までの、それぞれの世界の物理的諸条件を考察してみる。
そうすると、それぞれの世界では、世界を観察する視点が異なるだけで、観察者
を含んだ世界全体での物理的諸条件は、各世界が全く同一であることがわかる。
物理的諸条件は world1=world2=world3=world4=world5 となり
物理的諸条件によっては、各世界を別世界として判別することができない。
★結論:自我の局所性は物理法則に依存しない。
上記の考察から、物理的諸条件は、自己が誰であるのかを判別することができ
ないことがわかる。また自己が誰であるのかを『自我の局所性』、物理的諸条件
を『物理法則』、と言い換えれば次のようにも表現できると思われる。
『物理法則は自我の局所性を定義できない。』
『自我の局所性は物理法則に依存しない。』
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