★生命体と人工生命体(人工知能やロボット)は根本的に区別できない
生命体と人工生命体(人工知能やロボット)を根本的に区別する手段は無いと思
います。その理由は、どちらも物理的世界に於いて物理法則に従って構築された
現象だからです。とすれば、人工生命体にも心が宿ると予測されます。その理由
は、生命体が物理法則上で実現された物理的現象であり、そこに心が宿るとする
ならば、人工生命体上にも物理的手段で心を構築することが可能だと推測される
からです。
★心はクオリアと論理的思考・記憶・分類・整理といった物理的機能に二分される
次に心の問題です。心はクオリアと、論理的思考・記憶・分類・整理といった
物理的機能に二分することができます。なぜ二分したかと言うと、物理的機能は
物理的に構築可能だと思われますが、クオリアは物理的に構築不可能だと思われ
るからです。(たとえば人工知能に痛みを感じさせる手段は無いと思われる。)
ではなぜ人工知能と同じ物理的手法で構築されているはずの人間の脳だけに
クオリアが発生しているように思われるのでしょうか?
★物理的に構築された人間の脳にクオリアが発生しているパラドックス
ここで次のパラドックスを解決する必要があります。
人間の脳は物理的手段で構築されているはずである。しかしその脳の中に物理的
手段では構築できるはずのないクオリアが生じているように思われる。と言う
パラドックスです。
★脳とクオリアのパラドックスを解決する為の一つの仮説
パラドックスを解決する為の一つの仮説を提案します。クオリアは脳の内部で発生
しているのではなく、別の世界からもたらされたものであるという仮説です。
この物理世界とは別にクオリアの世界があり、クオリアの世界とこの世界の境界線
上に自我が発生しているという仮説です。特にクオリアの世界と物理世界の境界線
が複雑にからんで機能的に構成されている部分が人間の脳であり、そこに重点的に
自我が発生していると推測されます。言い換えるとクオリアとこの世界が相互に関与
するインターフェースの機能を脳が持っていると言うことです。しかしこの仮説には
一つの問題が生じます。
★クオリアの世界と物理世界の相互関与にエネルギーの授受を伴ってはいけない
クオリアの世界と物理世界の相互関与にエネルギーの授受を伴うと、この世界での
エネルギー保存の法則が破れてしまうからです。ではどうやってクオリアの世界と
この物理的世界は脳のインターフェースを通して相互に関与できるのでしょうか?
★クオリアと物質世界の超能力的相互作用の仮説。
エネルギーの授受を伴わないで相互に関与することは、物理世界では認められない
現象です。とするとクオリアと脳の一部は超能力的方法で相互に関与しているだろう
としか推測できません。そこで今後、人間の脳の中を詳しく調べるならば、クオリア
と脳の一部分が、超能力的に相互に関与している現象を見つけることができるだろう
と、予測されます。この発見こそ、クオリアが別世界からもたらされていることの証明
となるはずです。
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